2007年4月6日夕刻、駄犬"まる"が逝きました。
凛と透き通った、本当にきれいな夕空に吸い込まれていくように、静かに息を引き取りました。
友人たちが花束を手に集まってくれました。
倅が折り紙で作った花を添えました。
斎場へ向かうときには大家さんも花を手渡してくれました。
7歳くらいに思っていたのだけれど、カミさんと計算したら、僕が29歳の時に友人から預かった犬だったので、少なくとも9年間は一緒に過ごしているのでした。
もしかしたら10歳くらいになっていたのかも知れません。
駒沢でいるときに僕のところへやってきて、その後、高田馬場、経堂、そして久留和に辿り着きました。
高田馬場時代に視力を失いましたが、元気で少々性格の悪い、かわいいヤツでした。
思えば最近はゴハンを残すことがあったり、何かの拍子に後ろ足がもつれてみたり、名前を呼んでも明後日の方向に振り返ったりと、年齢を感じさせるような兆候が多々ありました。
大好きな久留和の浜を散歩しても、帰りは抱っこということも頻繁にありました。
近所の友人たちとトレッキングするような時には、いつも留守番だったのですが、先週はみんなと一緒に葉山公園に行くこともできました。
大好きな海に前足、後ろ足、と順番に触れて、最後に海に腹這いになって、満足そうに笑っていました。
ご飯を食べなくなり、水を飲まなくなり、少しずつ少しずつ"まる"が透明になっていくような時間でした。
間抜けな僕は、「元気になって、早く浜に行こうぜ」なんて声をかけていたのですが、"まる"は旅立つ準備で忙しかったのかも知れません。
最後の日は、ポカポカと陽の当たる庭で、カミさんと過ごしていました。
帰宅した僕が抱き上げた"まる"は、まだ暖かくて柔らかいままでした。
眠っているときの、いつもの"まる"の顔でした。
斎場からの帰り道、大楠山のトンネルを抜けると、桜吹雪に包まれました。
小さな骨と一緒に久留和の海を眺めました。
今は、足元や膝の上に"まる"がいるような気がしています。
たぶん、そばにいます。
"まる"を可愛がってくれたみなさん、いままでありがとう。
これからもよろしくお願いします。
毎日"まる"の世話をしてくれたカミさん、ありがとう。
"まる"に見守られて大きくなった倅、"まる"を可愛がってくれてありがとう。
"まる"、今までありがとう。
これからもよろしく。
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